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『バットマン ビギンズ』来日記者会見


画像
 2005年5月30日、六本木グランドハイアット東京で、映画『バットマン ビギンズ』の監督、出演者の来日記者会見が開かれた。
 出席者は総勢7人。監督のクリストファー・ノーラン、バットマンことブルース・ウェイン役のクリスチャン・ベール、バット・アイテムを発明するルーシャス・フォックス役のモーガン・フリーマン、放浪するブルースを導くヘンリー・デュカード役のリーアム・ニーソン、影の同盟の謎めいたリーダー、ラス・アル・グール役の渡辺謙、ブルースの幼馴染みでゴッサムシティの地方検事補レイチェル・ドーズ役のケイティ・ホームズ、プロデューサーのチャールズ・ローヴン。
(もうひとりのプロデューサーで、ノーラン監督の妻でもあるエマ・トーマスは、体調不良により欠席)。

画像 子供時代、アメリカを代表するこの偉大なるヒーローはどんな存在だったかという質問に、5歳の頃、テレビで『バットマン』を見ていたという監督のノーランは、「子供のイマジネーションをかきたてる存在」と答えた。「当時、スーパーマンやジェームズ・ボンドも私にとっては映画的ヒーローだった」と前置きしたノーランは、そのなかでもバットマンが最も興味深かったという。「超能力などない普通の人間で、暗い面を持つ複雑な性格の男が、内なる怒りや悪魔をポジティブなものに変えようとして、バットマンというキャラクターをつくりあげていく。そういう人間的な成り立ちが面白く、また多くの人が共感する点だと思う」

 DCコミックが大好きだったというチャールズ・ローヴンや、同じくコミックやテレビシリーズでバットマンに親しんでおり、この作品に参加できることを誇りに思うというケイティ・ホームズに対して、子供の頃、あまり漫画を読まなかったし、テレビの『バットマン』も見たことがないというクリスチャン・ベールは、「私にとって子供時代のヒーローは父親だった」と述べた。

  また、リーアム・ニーソンは、「私は少年時代、アイルランドで育ったので、バットマンはやや怖い存在だった」と答えた。「正直に言うと、私にとってバットマンはヒーローではなかった。彼には超能力がないからだと思う」と分析したニーソンは、最後にやや声を落として、「私にとってのヒーローはスーパーマンだった」と締め括った。

 モーガン・フリーマンは、大人になるにつれ、特殊な能力を持たないバットマンがヒーローのなかでいちばん好きになったという。「壁を透視することもできないし、マジックリングを持っているわけでもない、キャプテン・マーヴェルに変身することもない。ただひたすらトレーニングをして強くなり、犯罪と戦う」そういうところが好きだとフリーマンは述べた。

 『ラスト サムライ』に続いてハリウッドの大作に出演した渡辺謙は、「今日は僕だけ通訳がいなくて優越感を感じる」と冗談を飛ばしつつ、「これこそアメリカンヒーロー。日本にはないかっこよさをコミックで読んで感じたのを覚えている」とバットマンをたたえた。「今まで自分にとってのヒーローや正義は白のイメージだったが、このバットマンだけが暗闇、黒といった非常にダークな世界だと思う」

 ティム・バートンがつくりあげた『バットマン』の世界から、新しいバットマンを誕生させるということにプレッシャーがあったのではという質問に対し、ノーランは、「ティム・バートンの『バットマン』は、ビジュアル的に非常に素晴らしい作品だった」と認めつつ、「しかし、私が原作コミックから感じたバットマンを描いていたとは思えなかった」と明言。「私は映画的にもっと違うもの、フレッシュな視点で違う映画をつくりたかった。キャラクターも自分の解釈で、バートン版とは違うバットマンをつくりたいといつも思っていた。たしかにティム・バートンの作品も素晴らしいが、私の映画もフレッシュな気持ちで見てもらいたいと思う」

画像 4代目バットマンとなるベールには、マイケル・キートンをはじめ、ヴァル・キルマー、ジョージ・クルーニーが演じた3人のバットマンをどう思うか、またどのような役作りをしたのかという質問がされた。「3人のバットマンはもちろん見ているが、役の表現という点において、自分にとっては必ずしも満足のいくものではなく、興味深いとも思わなかった」というベールは、当然、役作りのために以前の作品を見返したり、それらを手本にしたりすることはいっさいしなかったという。「むしろ参考にしたのは原作コミック。自分にとってこの映画はバットマン誕生の物語なので、以前のシリーズのバットマンをすべて心の中から締め出して、今回は新しいものをつくるんだという意気込みで臨んだ」

 また、着心地が悪いと評判のバットスーツについては、「汗をかき、しまいには頭痛もしてくるが、バットスーツを着て演技できることが嬉しかったので、不平など言ってはいられなかった」とベール。とはいえ、7か月にもおよぶ撮影に間には、スーツを着たくない日もあったという。「でも、いかに素晴らしい作品で演じているのかわかっていたので、頭痛ぐらいなんだという気持ちで乗りきった」と撮影当時を振り返った。

画像 これを聞いたニーソンも当時を思い出して語った。「暑い日の撮影だったのだが、クリスチャンが着るバットスーツの手袋には穴があいていて、ワンテイク撮り終えるたびに、その穴からまるで水道のように汗が流れていた。それを見たときに私は彼を心底尊敬した」
「まさに価値のある敵だったと思う」とニーソンは賛辞を送った。













 その他、キャラクターの魅力や撮影中のエピソードなどをそれぞれが語った。

画像 ケイティ・ホームズは、「芯が強く理想主義者のレイチェルに尊敬の念を抱いた」という。幼馴染のブルースを思い、辛辣な言葉を浴びせるレイチェルが、最後にはバットマンに救われる。「自分は強い、一番だと思っていても、誰かに助けられるのだということをこのキャラクターは象徴していると思う。私自身も女性的な強さを兼ね備えていると思っている」と、常に控えめな笑顔を絶やさずホームズは語った。












画像 渡辺謙は、影の同盟のリーダーであるラス・アル・グールについて、「人間が持っている闇や不正や悪、ある種、人間が生きていくうえで必ずあるものを持っている。その部分をノーランが脚本に活かしていたので、自分の中にある闇や苦しみをうまくキャラクターに乗せることができればいいと思った」と述べた。「出演時間はあまり多くはなかったが、そういうものを画面に全部ぶつけてみようと思った。ノーラン監督もたくさんの自由を与えてくれたので、のびのびと暗闇と明るさの間を行ったり来たりする空間をつくれたと思う」

 また渡辺は、爆発が起きるなかでベールと闘う場面を何回も撮ったが、一度タイミングが合わず、頭に大量のホコリをかぶるというアクシデントに見舞われた。「やはりスペシャル・エフェクトのクルーとは仲良くしておいたほうがいいなと痛切に思った」と彼は笑う。

 ほとんど悪役のオファーがないというリーアム・ニーソン。「それがこの役を引き受けたいちばんの理由」だという。今回も『スター・ウォーズ』のジェダイ・マスター、クワイ=ガン・ジンと同じく、若者を導く役どころだが、途中で、考え方の違いから、ブルースと袂を分かつ。「根底には善があるというところがこの役の魅力だ」

画像 モーガン・フリーマンは、「今まで私はブロックバスターと言われる作品に出演したことがない。『バットマン』はもちろん、『スーパーマン』も『スパイダーマン』も『スター・ウォーズ』にも出たことはない。『スター・ウォーズ』でオビ=ワン・ケノービを演じたアレック・ギネスは、あの一本でこれまで出演したすべての映画より稼いだと言っていた。今回は私の番だと思った」と言って会場を笑わせた。
また、「ご自身は発明することがお好きですか?」という質問に対しては、即答で「NO」。
当意即妙な応答で終始笑いをとるフリーマンであった。

 クリスチャン・ベールは、ブルース・ウェインの取り憑かれたようなところに惹かれた。「子供時代の悲劇によって、彼の心の中には悪魔と葛藤がある。それを別人になることで浄化しようとする。その思い込みの激しさや執念が面白い。彼はゴールのため、執念を果たすためには、ブルース・ウェイン個人の人生を犠牲にしてもかまわないとさえ思っている」
バットマンは人に恐怖心を与えるダークな存在だが、演じるうえでベールが留意した点がある。「バットマンはモチベーションが非常に高く、常に怒りを感じている。だが、その点を強調しすぎると、ある一線を越えてしまい、悪そのものになってしまう。父親の慈愛に満ちた心を受け継いで、その一線を守ることが、演じるうえで最も難しかった」

 ノーラン監督は本作で描かれる現代社会の問題と希望を語った。
 今回、荒唐無稽になることを避け、徹底的にリアルな表現にこだわったノーラン監督は、バットスーツやバットモービルができた過程にも説得力を持たせた。ブルースはウェイン産業を利用するのである。
「バットマンが持っている唯一のスーパーパワーといえばとてつもない財力だ。財力というのは、使い方によっては悪に結びつく。たとえば、ウェイン産業を乗っ取ろうとするアール(ルトガー・ハウアー)。彼は、財力が悪用される可能性もあるという一面を表してる。その反面がブルースだ。彼は自分の財産に責任を感じている。財力というのは、使い方、目標によって悪にも善にもなりうるということを示している」

画像 最後は、ハリウッド大作をひっさげて凱旋帰国を果たした渡辺謙が締め括った。
「初めてのハリウッド映画となった『ラスト サムライ』のときは、日本を描いているということもあって、背中に日本を感じながら演じていた。今回は一俳優としてクリストファー・ノーラン監督に呼ばれて出演したので、この出演者たちと一緒に映画を持ってきましたという思いで、明日のプレミア会場に向かいたいと思う」

 出席者7名という異例と言ってもいい豪華記者会見。
翌5月31日は、世界にさきがけて日本で『バットマン ビギンズ』が初公開され、文字どおりワールドプレミアが開催される。

写真 & テキスト : Rieko Kamiya
構成 : Takayuki Kawamoto


 

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