『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』来日記者会見
7月6日、新宿パークタワーホールにて、シリーズ完結作の『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』の日本公開を目前に控え、監督、脚本のジョージ・ルーカス、プロデューサーのリック・マッカラム、アナキン・スカイウォーカー役のヘイデン・クリステンセン、そしてパルパティーン元老院議長役のイアン・マクダーミドが来日し、記者会見が開かれた。
壇上ではダース・ヴェイダー、ストームトルーパー、ロイヤル・ガードが出迎え、その脇にはC-3POとR2-D2が控えていた。1時間前に初来日を果たしたイアン・マクダーミドは、「ダークサードの仲間が控えていてうれしい」とジョークを交えて挨拶。ヘイデン・クリステンセンは「この作品に参加できたことを誇りに思う」と述べた。
ジョージ・ルーカス監督は「日本は心の故郷。スター・ウォーズは日本の影響を多く受けているので、日本の方全員に見てほしい」とアピール。そして、「「May
the force be with you! (フォースがともにあらんこと!)」というリック・マッカラムの言葉で会見がスタートした。
質疑応答では、まずTVシリーズについての質問にジョージ・ルーカス監督が、「TVシリーズの企画は2本あり、ひとつはアニメで『クローン大戦』というタイトルを予定している。映画に出てきたキャラクターをメインに、日本とアメリカのアニメを融合した作品になる予定。もうひとつは実写でマイナーなキャラクターにスポットを当てた作品になる」とコメント。
エピソード7の可能性については、「アナキンが9歳のころから悲劇的な死を迎えるまでを描いたので、もうこれ以上の物語はない」と否定した。
また、愛着のあるキャラクターに関する質問に、ヨーダ、アナキン、皇帝を挙げ、最後に「もちろんジャー・ジャー(・ビンクス)も」と笑いを誘う場面もあった。
ヘイデン・クリステンセンは映画を終えての感想について、「人生の5年間をともに歩んできた作品なので、まだ終わりだということが受け入れがたい状態だが、人生でもっともスリリングな出来事だった」と現在の心境を述べ、撮影では1日だけだったが、ダース・ヴェイダーになった瞬間をついては、「とても力を得た」と印象を語った。
また好きなキャラクターに関しては、当然のようにアナキン・スカイウォーカーを挙げたが、もしも、他のキャラクターを演じられるなら「ボバ・フェットを演じてみたい」とコメントした。
初来日となったイアン・マクダーミドは、終始ユーモアを交えての質疑応答となった。「好きなキャラクターは?」という質問に対しても「ヨーダが大嫌いだ」と答え、笑いを誘った。
パルパティーンを演じた感想としては、「多くの政治家と同じで、嘘つきで本性を隠していたが、最後にすべてを出して、これ以上はないという悪人を演じられたことに満足している」とコメント。
完成した映画を見ての感想として、「この作品がスター・ウォーズ映画の最高傑作だと思うが、それだけでなく、アメリカ映画にとっても最高傑作のひとつだと思えるほど素晴らしかった」と大絶賛した。
約1時間ほどの記者会見を終え、ルーカス監督らが席を立つと、記者陣から大きな拍手がわき起こった。監督は鳴り止まない拍手に手を振って応え、名残惜しそうに会場をあとにした。
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